- こどもと過ごす時間が少なくて心配…
- こどもとの時間が少なく後悔しそう…
- こどもとの時間が少ないので、仕事を辞めたい…
今このときしか訪れないこどもとの時間。
働いてるから時間が取れないけど、こどもとの時間を大切にしたくて、悩むママが多いです。
この記事では、ママがこどもと過ごす時間の実態と問題、こどもとの時間の作り方を紹介します。こどもとの時間の重要性や対策が分かりますよ。
現状、こどもとの1日の会話時間は平均27分で、満足に時間が取れないママが多数。
3つの研究結果より、働くことでこどもとの時間が短いと、こどもへ悪影響があることが分かっています。
こどもとの時間は「スマホやテレビを控える」「働き方を変える」などで確保しましょう。
目次
こどもとの時間に満足していないママ多数

実は、こどもとの時間が取れずに悩むママが多いんです。
アンケートや調査結果では次の通り。
- こどもとの1日の平均会話時間は27分
- こどもと過ごす時間が足りないと感じているママは49.9%
- ママが生涯こどもと過ごせる時間は約7年6か月
- こどもと過ごせる時間の55%は小学校卒業まで
現代では働くママが増え、こどもとの時間を取りにくいですよね…。
こどもとの時間が取れず、罪悪感や不安を感じるママもいます。
筆者も不安を感じた1人。こどもとの時間が大切だけど、大切にできていない状況に苦しんでいました。
こどもと1日の会話時間は平均27分
こどもと会話する平均時間は、幼児と小学生で次の通りです。
1週間当たり | 1日当たり | |
---|---|---|
幼児 | 3時間11分 | 27分 |
小学生 | 2時間52分 | 24分 |
出典:学研教育総合研究所「幼児の日常生活・学習に関する調査」「小学生の日常生活・学習に関する調査」
会話の時間が短い印象を受けますが、5時間以上話すグループが幼児は35.4%、小学生は30.1%と約1/3を占めています。
家庭によってばらつきがあるようです。
ワ―ママの1日のスケジュールは、次の記事をご覧ください。
》【毎日に四苦八苦】ワ―ママの1日のスケジュール。やりきる時短術も
ワ―ママの49.9%がこどもと過ごす時間が不足
ワ―ママを対象にした調査によると、49.9%がこどもと過ごす時間が不足していると回答。
さらに、こどもの教育に十分に関われていないと感じているママが44.2%でした。
出典:株式会社リビングくらしHOW研究所「ワーキングマザーのワークライフ実態・意識調査」
ママにとっては、かなり深刻な悩みですよね。
ママが生涯こどもと過ごせるのは7年6か月
生涯こどもと過ごせる時間は、次の通りです。
- 母親:約7年6か月
- 父親:約3年4か月
さらに驚くのが、こどもと過ごせる時間のうち約55%は、小学校卒業までの時間であること。
出典:NHK総合テレビジョン「チコちゃんに叱られる」内の関西大学の保田時男先生の発表より
思ったより短いですよね。働きながら悩んでいる今この時間が、一番こどもと過ごせる時間だと思うと苦しくなります。
筆者は、こどもとの時間を1分1秒でも大切にしようと焦りを感じました。
3つの研究からひも解く。働くことでこどもとの時間が短い問題点

働くことでこどもとの時間が短い場合、悪影響があるという以下の研究結果が出ています。
- 両親の帰宅時間が遅い場合、こどもの精神的健康に影響がある
- 帰宅時間は、こどもの成績にネガティブな影響を与える
- 帰宅時間が遅い場合、こどもの睡眠時間は減る
どの研究も、帰宅時間が遅くなる働き方をする場合に問題があるとされています。
帰宅時間が遅いと、結果としてこどもとの時間が減ってしまう状況です。
働くママが増えた今、「こどもと過ごす時間は量より質が大切!」とよく言います。
しかし、質が良いなら量が増えた方がよいと筆者は思うのです。きっと、ママの多くがそう思っているのではないかと思います。
両親の帰宅時間が遅い場合、こどもの精神的健康に影響がある
両親の帰宅時間が遅いまたは不定だと、こどもの精神的健康に悪影響があると判明しています。
帰宅時間が遅いとは、母親6時以降、父親8時以降。
両親の帰宅時間が遅いこどもは、次のスコアが両親の帰宅時間が早いこどもより高いです。
- 問題行動スコア
- 行為の問題スコア
- 多動/不注意スコア
悪影響の理由として、帰宅時間が遅くなることで親子のかかわりの頻度の低下が関連しています。
出典:東京科学大学の「親の仕事からの帰宅時間と小学1年生の精神的健康」の研究
帰宅時間は、こどもの成績にネガティブな影響を与える
両親の帰宅時間が遅いと、こどもの成績に悪影響を及ぼしていることが分かっています。
出典:東京大学男女共同参画室の「両親の帰宅時間が子どもの成績や母親の両立葛藤に与える影響」の研究
こどもの成績を高めるには、夫婦ともに帰宅できる時間を早める働き方改革が必要とされています。
帰宅時間が遅い場合、こどもの睡眠時間は減る
母親が午後6時以降に帰宅すると、こどもの就寝時刻の遅れや夜間の睡眠時間の短さにつながることが証明されています。
出典:「母親の就労が幼児の生活習慣に及ぼす影響」の研究
こどもの健康な睡眠習慣を形成するために、帰宅時間を早める必要があるとされています。
こどもとの時間を作る方法

こどもとの時間をできる限り作る方法は次の通りです。
- 家事をやらない、アウトソースする
- スマホやテレビを控える
- 働き方を変える
- 一時的に仕事を辞める
アンケートや研究の結果を見ると、働き方を変えるのがこどもにとっては良いように思います。
しかし、経済的な理由で、働き方を変えたり辞めたりできないのが、実態です。
家事をやらない、アウトソースする
次のように家事をやらない、アウトソースすれば、時間を捻出できます。
- 家事代行に晩御飯の作り置きを頼む
- 食洗器や掃除ロボットを使う
- 洗濯物はたたまない
- 晩御飯はミールキットを使う
しかし、既に家事を最低限やっている家庭が多く、お金がかかるので、使いにくい方法です…。
筆者も既に最低限の家事だけやっていたので、この方法は効果がありませんでした。
スマホやテレビを控える
意識的にスマホやテレビを控えれば、こどもとの時間が確保できます。
スマホやテレビの時間を作ってしまうと、こどもは熱中し、大人はゆったりしてしまうもの。
スマホやテレビを控えると、自然と会話が生まれます。
軽微な時間の作り方ですが、試してみてくださいね。
働き方を変える
1番効果があるのが働き方を変えること。
正社員での転職や、勤務形態をパートへ変えると、育児との両立がしやすくなります。
正社員での転職では、収入を確保しつつ、次のような働き方ができる会社もあります。
- テレワーク
- フレックス
- 時短勤務
転職は慎重に行う必要がありますが、転職活動はやって損はありません。
どんな働き方や会社があるのかを一度見てみるためにも、転職活動してみるのがおすすめです。
一時的に仕事を辞める
こどもとの時間がほしいという気持ちが強いなら、一時的に仕事を辞めるのも手段です。
しっかり時間が取れるようになる分、次のようなデメリットがあります。
- 金銭的な負担が大きい
- ママが再就職できるか分からない
- パートナーとの関係にひびが入る可能性がある
しかし、こどもとの時間を今作らなければ後悔が残ることも…。
状況をしっかり把握したうえで、慎重に決断したいですね。
こどもとの時間は優先的に確保を

働くことで、こどもとの時間が少なく満足していないママが多数。
会話時間の平均が27分/日で、49.9%のママがこどもとの時間が不足していると感じています。
また次の研究結果で、働いて帰宅時間が遅くなるとこどもに悪影響があることが分かっています。
- 両親の帰宅時間が遅い場合、こどもの精神的健康に影響がある
- 帰宅時間は、こどもの成績にネガティブな影響を与える
- 帰宅時間が遅い場合、こどもの睡眠時間は減る
こどもとの時間を確保する方法は次の通りです。
- 家事をやらない、アウトソースする
- スマホやテレビを控える
- 働き方を変える
- 一時的に仕事を辞める
こどもを大切にしたいママにとっては本当に苦しい状況。でも切り抜けるしかないのが実態です。
ご自身にあったこどもとの時間確保の方法を見つけ出してくださいね。
働くことがしんどくなってしまった場合は、次の記事をご覧ください。
》【疲れて頑張れない】仕事を辞めたいワ―ママが考えたい点と状況打破の選択肢