- 仕事を辞めて専業主婦になるけどお金面が心配…
- 失業手当についてよく分からない…
- 仕事を辞めるから失業手当を使いたい
仕事を辞めたときに助けになる失業手当。
しかし、受給できないケースがあるなど、制度が複雑です。
この記事では、ワ―ママが仕事を辞めて専業主婦になったときの失業手当受給の条件や手続き、注意事項を紹介します。
読めば、失業手当を正しく理解して、安心して手続きが進められますよ。
専業主婦でも、仕事探しをするなら失業手当の受給が可能。
失業手当の金額は過去支払われた賃金で、期間は退職理由で決まります。
「待期期間中の7日間は働かない」など、失業手当受給中の注意事項は守るようにしましょう。
目次
ワーママが専業主婦に!失業手当を受給できる?

失業手当は「これから働きたい!」と思っている人をサポートする制度です。
専業主婦であっても「仕事を探すつもりがある」なら、受給対象になります。
逆に、「仕事を探す予定はない」という場合は受給できません。
ハローワークの受給要件にも、次のように書かれています。
したがって、次のような状態にあるときは、基本手当を受けることができません。
…
・妊娠・出産・育児のため、すぐには就職できないとき
…
・結婚などにより家事に専念し、すぐに就職することができないとき
出典:ハローワーク「受給要件」
つまり、「専業主婦でずっと家にいる予定」の場合は対象外。
でも「育児をしながらも再就職を考えている」なら、専業主婦であっても失業手当はもらえます。
知らずに不正受給にならないよう注意して手続きを進めましょう。
失業手当をもらえる金額と期間

失業手当をもらえる金額と期間は、次のように決まります。
| 支給金額 | 過去に支払われたお給料 |
| 支給期間 | 退職理由 |
自分がどのくらい支給を受けられるのか、確認しましょう。
支給金額は過去のお給料で決まる
失業手当は、これまで働いてきたときのお給料をもとに計算されます。
1日当たりの支給金額の計算方法は次の通りです。
(離職日直前の6か月間に支払われた賃金÷180)×50~80%
ただし、年齢ごとに「1日あたりの上限額」が決められています。詳しくはハローワークのサイトをチェックしてみてください。
》ハローワーク「支給額」
支給期間は退職理由で決まる
支給期間は退職理由で決まります。
退職理由は大きく分けて次の2つです。
- 会社都合・特定理由退職
- 自己都合退職
会社都合・特定理由退職
会社都合退職と特定理由退職に当てはまるケースは次の通りです。
- 勤めていた会社が倒産した
- 解雇された
- 契約の更新がなかった
- 給料が支払われなかった
- 時間外労働が多すぎた
- 配偶者の転勤で退職した
上記のケースに当てはまる場合は、次のように失業手当の支給期間が長く設けられています。
| 被保険者期間 | 1年未満 | 1年以上 5年未満 | 5年以上 10年未満 | 10年以上 20年未満 | 20年以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | ― |
| 30歳以上 35歳未満 | 90日 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 |
| 35歳以上 45歳未満 | 90日 | 150日 | 180日 | 240日 | 270日 |
| 45歳以上 60歳未満 | 90日 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 |
| 60歳以上 65歳未満 | 90日 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
出典:ハローワーク「基本手当の所定給付日数」より
他にも、様々なケースがあります。
当てはまるものがないか、ハローワークのサイトを確認してみましょう。
》ハローワーク「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲の概要」
実際に「会社都合なのか」「特定理由なのか」は、ハローワークでの申請時に判断されます。
証拠になる書類(辞令や雇用契約書など)を準備しておきましょう。
自己都合退職
会社都合・特定理由退職以外の理由の場合は、自己都合退職に当たります。
自己都合退職の場合の支給期間は次の通りです。
| 被保険者期間 | 1年未満 | 1年以上 5年未満 | 5年以上 10年未満 | 10年以上 20年未満 | 20年以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 全年齢 | 90日 | 90日 | 90日 | 120日 | 150日 |
出典:ハローワーク「基本手当の所定給付日数」より
失業手当受給に必要な手続き

「失業手当ってどうやってもらうの?」と不安になりますよね。
実際には、決められた手続きを順番に進めていくだけなので大丈夫です。
手続きの流れは次の通りです。
- 必要書類を揃える
- ハローワークで申請する
- 7日間の待期期間を過ごす
- 初回説明会に参加する
- 求職活動を行う
- 失業認定日にハローワークを訪れる
不明点がある場合は、お住いの管轄のハローワークに問い合わせてみましょう。
必要書類を揃える
ハローワークの申し込みに必要な次の書類を揃えます。
- 雇用保険被保険者離職票(1と2)
- マイナンバーカード or 通知カード or 個人番号付き住民票
- 身分証明書(マイナンバーカード、運転免許証、保険証など)
- 証明写真(縦3cm×横2.4cm、2枚)
※マイナンバーカード提示時は省略可 - 本人名義の預金通帳又はキャッシュカード
出典:ハローワーク「雇用保険の具体的な手続き」より
「雇用保険被保険者離職票」は離職する会社が発行するものです。
仕事を辞める際に、必ず発行してもらうようにしましょう。
また、ハローワークで申請する際に離職理由を判定します。
会社都合・特定理由退職に当たる場合は、証明する書類を準備しましょう。
ハローワークで申請する
書類を揃えたら、お住まいの地域を管轄するハローワークで申請します。
申請時は以下2種の手続きを行います。
- 求職の申込みを行う
- 雇用保険被保険者離職票(1と2)の提出
受付時間は平日の8:30~17:15(※休祝日・年末年始はお休み)。
時間がかかることもあるので、16時までに行くのがおすすめです。
求職の申込みは事前にインターネットで行うと、手続き時間を短縮できます。
こどもと一緒にいくことも可能ですが、初回の申請は結構時間がかかります。
午前中でも2~3時間かかることも…。可能なら、こどもを預けていくのが安心です。
7日間の待期期間を過ごす
申請後、まずは 7日間の待期期間 があります。
この期間は「本当に失業中かどうか」を確認するためのものなので、収入のある活動は控えましょう。
自己都合退職の場合は、さらに 1~2か月の給付制限期間 がつくことも。
給付制限期間は、失業手当が給付されない期間のことです。
退職理由にや状況により異なるため、ハローワークで申請した際に確認しましょう。
初回説明会に参加する
指定された日に「雇用保険受給者初回説明会」に参加します。
日程はハローワーク申請時に、通知されます。
説明会は約2時間程度です。
説明会では制度や手続きの流れを聞けるだけでなく、次の書類ももらえます。
- 雇用保険受給資格者証
- 失業認定申告書
このとき、1回目の失業認定日も案内されます。
初回説明会はこどもを連れていくことも可能です。
静かに過ごせるように、お気に入りのおもちゃなどを持っていくとよいですね。
求職活動を行う
失業手当を受給するには、原則4週間に2回以上の求職活動が必要です。
求職活動として次のようなものが認められます。
- 求人へ応募する
- ハローワークで職業相談を受ける
- 就職セミナーや講習に参加する
- 民間の職業紹介機関で相談を受ける
- 資格試験を受験する
出典:ハローワーク「雇用保険の具体的な手続き」
活動した内容は必ず「失業認定申告書」に記入して、認定日に提出しましょう。
実績が足りないと、手当が受け取れなくなるので注意です。
こどもがいるなかで、求職活動する場合は、マザーズハローワークがおすすめです。
- ママが多いので理解がある
- 子連れOKのセミナーがある
- キッズスペースがある場合も
- 託児サービスが利用できる場合も
お住いの場所にマザーズハローワークがないか、確認してみましょう。
託児サービスは託児対象年齢や予約の必要有無を事前に確認しておくと、当日安心です。
失業認定日にハローワークを訪れる
4週間に1回のペースで、ハローワークに行き「失業認定」を受けます。
提出するものは次の2つです。
- 失業認定申告書
- 雇用保険受給資格者証
この認定を受けることで、次の手当が振り込まれます。
認定自体は短時間で済むことが多いため、こどもと一緒でも通いやすいです。
午前中の早めの時間が比較的空いていて、スムーズですよ。
失業手当を受給中の注意事項

失業手当を受け取るときは、いくつか守るべきルールがあります。
手当をもらうために、確認しておきましょう。
- 待期期間中の7日間は働かない
- 週20時間以上、1日4時間以上働かない
- 4週間に1度、ハローワークの失業認定日に申告する
待期期間中の7日間は働かない
申請から7日間の待期期間中は、働かないようにしてください。
この期間は「本当に失業中か」を確認するための期間です。
もし働いてしまったり、失業状態が確認できない場合、受給開始が遅れたり、手当がもらえなくなることがあります。
週20時間以上、1日4時間以上働かない
週20時間以上働くと、失業状態とはみなされず、手当が受けられません。
また、1日4時間以上働くと、その日の手当はもらえません。
短時間のアルバイトや在宅ワークをする場合は、時間をしっかり確認しましょう。
4週間に1度、ハローワークの失業認定日に申告する
失業手当は、原則4週間に1回ハローワークで「失業認定」を受けることで支給されます。
認定を受けないと、手当がストップしてしまうので注意してください。
やむを得ない事情で行けない場合は、必ず事前にハローワークに相談しましょう。
失業認定日の変更が認められる場合があります。
やむを得ない事情の例は、次のようなものです。
- 就職や採用試験
- 本人の病気やけが
- 国家試験・資格試験
- 親族の看護や通院付き添い
- 親族の法事
- 本人や親族の結婚
証明書類が必要になることがあるため、書類は準備できる状態にしておきましょう。
失業手当に入りながら扶養に入れる?

失業手当をもらっている間でも、条件を満たせば配偶者の扶養に入ることができます。
「扶養に入るとどうなるの?」というポイントも含めて見ていきましょう。
扶養とは
扶養とは、家族から経済的なサポートを受けることを指します。
扶養に入ると次のメリットがあります。
- 配偶者の健康保険に保険料不要で加入できる
- 配偶者が厚生年金に加入していれば、国民年金の保険料が免除される
- 配偶者が配偶者控除・配偶者特別控除を受けられる
例えば、国民健康保険と国民年金だけでも、年間30万円程度が免除されることになります。
| 国民健康保険 | 8,000円/月 |
| 国民年金 | 17,510円/月 |
| 計 | 25,510/月 |
仕事をしていないママにとっては、かなり大きな金額です。
失業手当をもらいながら扶養に入れる?
健康保険組合によりますが、条件次第では失業手当をもらいながら扶養に入れます。
全国健康保険協会の扶養に入れる条件は次の通りです。
- 被保険者の配偶者、子、孫、兄弟姉妹で被保険者に生計を維持されている人
- 年間収入が130万未満
- 被保険者の年間収入の1/2未満
基本的に、失業手当は収入とみなされるケースが多いです。
扶養に入りたい場合は、加入している健康保険組合や会社に確認しておくと安心です。
一時的に専業主婦になるなら、失業手当をもらいながら求職活動を

活用できれば家計の強い味方になる失業手当。
専業主婦でも、「これから働きたい!」という意思があれば、失業手当は受給可能です。
支給される金額は過去の賃金をもとに決まり、受給期間は退職理由によって変わります。
失業手当の受給に必要な手続きは次の通りです。
- 必要書類を揃える
- ハローワークで申請する
- 7日間の待期期間を過ごす
- 初回説明会に参加する
- 求職活動を行う
- 失業認定日にハローワークを訪れる
失業手当受給中は次の点に注意しましょう。
- 待期期間中の7日間は働かない
- 週20時間以上、1日4時間以上働かない
- 4週間に1度、ハローワークの失業認定日に申告する
さらに、一定の条件を満たせば、失業手当をもらいながら配偶者の扶養に入ることもできます。
扶養に入れるかどうかは、健康保険組合や加入先に確認してみましょう。
仕事を辞めて家計が苦しい状態にならないよう、失業手当を活用してくださいね。
専業主婦になりお金の心配がある場合は、次の記事をご覧ください。
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