- 仕事がしんどくて専業主婦になるか迷っている…
- 専業主婦になりたい人がどれくらいいるか知りたい
- 専業主婦になりたいけど、お金が心配…
仕事や家事・育児の疲れから、いっそ専業主婦になりたいと思うママも多いはず。
しかし、お金や夫婦関係など、心配があり次の一歩を踏み出せないことがほとんどです。
この記事では、専業主婦になるメリット・デメリットや専業主婦になる方法を紹介します。
読めば専業主婦になるために、何をすればよいか分かるようになります。
専業主婦になるメリットは主に子育てに集中できること。
デメリットは主にお金の心配です。
専業主婦になるには、家計や将来必要なお金などお金の問題がないかを確認し、パートナーと話し合いで理解を得ましょう。
専業主婦になれない場合は「働き方を変える」「一時的に専業主婦になる」などで、ママの負担を減らしてみてくださいね。
目次
専業主婦は少数派。ワ―ママが多い時代に。

国や企業の調査結果は次の通りで、現代では専業主婦が少数派であることが分かります。
- 子育て世帯で専業主婦は24%
- 専業主婦になりたい人は29.8%
詳しくみていきましょう。
実際の専業主婦は24%
子育て世帯で専業主婦は24%という結果に。
出典:厚生労働省「令和4年国民生活基礎調査」
2004年は43.3%なので、ここ数十年でかなり専業主婦が減ったことが分かります。
筆者の周りには専業主婦がいないので、思ったより多いと感じました。
専業主婦になりたい人は29.8%
仕事をしている20~60代の女性のうち、専業主婦になりたい人は29.8%。
出典:ソニー生命保険株式会社「女性の活躍に関する意識調査2020」
約3割が理由があり専業主婦になれていません。
様々な要因がありますが、主にお金の心配があげられそうです。
調査対象が異なっているため参考ですが、「専業主婦+専業主婦になりたい人」を足すと47%に。
<算出式>
子育て世帯の専業主婦(24%)+{子育て世帯-子育て世帯の専業主婦}(76%)×専業主婦になりたい人(29.8%)=47%
約半数が専業主婦になりたい気持ちを持っていると思うと、なんとなく体感と合いますね。
ワ―ママが仕事を辞めたいと思う理由は、次の記事をご覧ください。
》【疲れて頑張れない】仕事を辞めたいワ―ママが考えたい点と状況打破の選択肢
専業主婦になるメリット

ワ―ママが仕事を辞めて専業主婦になるメリットは次の通りです。
- こどもと過ごす時間を作れる
- こども1人での留守番が減る
- 家事の時間を確保できる
- ママの心に余裕が生まれる
- 配偶者控除を受けられる
主なメリットは「子育て」に集中できること。
今しかない「こどもとの時間」を増やせるのは嬉しいですね。
筆者の実体験も含めてメリットを詳しくご紹介します。
こどもと過ごす時間を作れる
大きなメリットは、こどもと過ごす時間を作れること。
こどもの姿や成長は、今しか見れません。
こどもが大きくなれば自然と一緒に過ごす時間が減り、親はだんだん必要なくなるもの…。成長を見届けられるのはとても貴重です。
筆者は一度専業主婦になっていますが、ワ―ママ時代からこどもと遊ぶ時間が6時間増えました。
こどもが体調不良のとき側にいられる・園や学校行事に参加できるのも嬉しいですね。
ワ―ママの1日のスケジュールやこどもとの時間について知りたい場合、次の記事をご覧ください。
》こどもとの時間が少なく葛藤するワ―ママ。3つの研究から影響や対策を紹介
》【毎日に四苦八苦】ワ―ママの1日のスケジュール。やりきる時短術も
こども1人での留守番が減る
こども1人での留守番が減るので、ママは安心。
仕事をしていると、次の理由でこども1人で留守番することもあります。
- 学童に入れなかった
- 学童にこどもが行きたがらない
- 学童後からママが帰宅するまで時間が空く
おうちに帰った時にママがいると、こどもも安心します。
小1や小4の壁について詳しく知りたい場合は、次の記事をご覧ください。
》【50%が働き方見直し】ワ―ママが悩む小1の壁。ママの声や乗り超え方を紹介
》思った以上にしんどい小4の壁。ママの声や乗り越え方解説します
家事の時間を確保できる
家事の時間を確保でき、生活が整います。
実は筆者、次の通りワ―ママ時代は家がめちゃくちゃでした…。
- 掃除しないので家が埃だらけ
- 常にこどものおもちゃが転がっている
- よく食品の賞味期限が切れる
- 布団のシーツを洗ったのは数か月前
- コンロは掃除しないので、ガビガビ
- 保育園の持ち物は、何かが足りない
他にも上げればきりがないですが、専業主婦になってからは家を整えるように。
こどもとのおうち時間が増え、きれいにしようと思えるようになりました。
ママの心に余裕が生まれる
ママの心に余裕が生まれるのは、大きいポイント。
余裕がないと、つまらないことでこどもを叱ってしまったり、パートナーと会話する時間が減ってしまったり…。
筆者は、どうでもよいことでこどもを叱ってしまい、よく後悔していました。
心に余裕が生まれると、家族や周りの人にやさしい気持ちで接することができますね。
配偶者控除を受けられる
一定の条件を満たせば、パートナーが配偶者控除を受けられます。
簡単に言えば、国に納める所得税が少なるというものです。
配偶者控除の条件は次の通りです。
- パートナーの所得金額が1,000万円を超えない
- パートナーと民法上の配偶者である
- パートナーと生計が一緒である
- ママの所得金額が48万円以下である
- 青色申告者の事業専従者としてその年を通じて一度も給与の支払を受けていないまたは白色申告者の事業専従者でない
出典:国税庁「No.1191 配偶者控除」
専業主婦になる場合は事前に手続きなどを調べてみてください。
専業主婦になるデメリット

ワ―ママが専業主婦になるデメリットは次の通りです。
- 家計の余裕がなくなる
- 将来もらえる年金が少なくなる
- パートナーが働けない、離婚などの場合、お金に困る
- 社会とのつながりが薄く、孤独感を感じる
- 正社員での再就職が難しい
誰もが思い浮かぶ通り、主なデメリットは「お金」。
専業主婦になるならば、お金面の対策は欠かせません。
家計の余裕がなくなる
ママの収入が減り、家計の余裕はなくなります。
筆者は家計を保つために次の節約をしていました。
- 娯楽は無料のものを活用する
- 外食は極力行かない
- ご褒美スイーツは厳禁
- お風呂の水は少なく
ワ―ママ時代は有料娯楽施設ばかり行き、週末は毎回外食していたので、すごいGAPでした。
それ以外に、夫の収入で使いにくく、買い物のたびに許可を取るなど、自由度が低くなることも。
専業主婦になる前に、生活をイメージしてみるとよいかもしれません。
将来もらえる年金が少なくなる
専業主婦になれば厚生年金を脱退するので、将来もらえる年金が減ります。
年金は、次の2つがあります。
- 国民年金
年金を納めていれば受給 - 厚生年金
働いている等要件を満たす人のみ受給
専業主婦は国民年金しかもらえないので、年金額が少なくなります。
令和5年度の年金の1か月の受給額は以下の通り。
自営業や 専業主婦等 | 国民年金のみ | 57,700円 |
会社員や 公務員等 | 国民年金+ 厚生年金 | 147,360円 |
出典:厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
約10万円の差があるのは大きいですよね。
老後資金を自己資金から賄う場合は、貯蓄が必要となります。
パートナーが働けない、離婚などの場合、お金に困る
パートナーが働けなくなった場合や、離婚した場合はお金に困る事態に…。
そうなれば自分で働くしかありませんが、パートナーほどの収入が得られる可能性は低いです。
パートナーが働けない場合は、一定の条件を満たせば傷病手当を受けられ、標準報酬月額の2/3の金額が1年6か月もらえます。
困った場合は補助として活用しましょう。
リスクは避けられないので、事前に貯金をするなど対策がおすすめです。
社会とのつながりが薄く、孤独感を感じる
専業主婦になると自分の属するコミュニティが減り、孤独感を感じることも。
ママとしての役割が強くなり、相談相手がいなくて辛いと感じる人もいます。
筆者も周りに専業主婦がおらず、「このままで大丈夫かな」と不安に思うことがありました。
正社員での再就職が難しい
一度専業主婦になると、正社員での再就職が難しいというのが実情です。
子育て世帯で正規職に就く女性は30.4%のみで、この狭い門にブランクがある状態で再就職しなければいけません。
出典:厚生労働省「令和4年国民生活基礎調査」
離職期間や理由次第で正社員で復帰できることもありますが、ほとんどはパートやアルバイト。
「やっぱり仕事がしたい」「お金が足りないから正社員になりたい」と思っても叶わない可能性があります。
専業主婦になりたい!を叶える方法

専業主婦になりたい場合は、次の2つをクリアしましょう。
- 金銭的に問題がないか確認する
- パートナーの理解を得る
専業主婦で問題になりやすいのが「お金」と「夫婦関係」です。
勢いで専業主婦にならないように注意してくださいね。
金銭的に問題がないか確認する
専業主婦になる前に必ず確認したいのがお金。次の2点を確認しましょう。
- 家計に問題がないか
- 将来必要なお金が賄えるか
家計に問題がないか
ママが仕事を辞めて家計が赤字にならないか確認します。確認方法は次の通りです。
- まずは1か月分の家計の収入と支出を洗い出す
- ママの収入がない場合に赤字にならないか確認する
赤字になる場合は、節約で対応できるか考えてみてくださいね。節約しても赤字になる場合は、専業主婦にはならない方が安心です。
また、貯金やボーナスで生活費を賄うのはおすすめしません。
会社の業績に左右される、資金が尽きるなど精神的に負担がかかるので注意です。
将来必要なお金を賄えるか
こどもの教育費や老後資金など、将来必要となるお金が賄えるかを確認します。
主なライフイベントは次の通りです。
- 車の購入
- 家の購入
- 引っ越し
- こどもの教育(学費)
- 老後(老後資金)
賄えない場合は将来困るため、専業主婦になるのを延期するのが賢明です。
金銭的に問題がないかの詳しい確認方法は次の記事をご覧ください。
》「お金ない」の不安解消。仕事を辞めたいワ―ママが確認すべきお金のこと
パートナーの理解を得る
専業主婦になるときに重要なのが、パートナーの理解を得ることです。
パートナーの理解を得るときのポイントは次の通りです。
- 金銭的に問題がないか
- 専業主婦でいることに賛同してくれるか
- 夫婦で大切にしたいことや優先したいことは実現できるか
パートナーの理解がないと不仲や離婚に陥るため、時間をかけて話し合ってくださいね。
金銭的に問題がないか
金銭的に問題がないか確認した結果をパートナーへ伝えましょう。
赤字にならないか、将来必要なお金が賄えるのかをお互いが認識するのが重要です。
将来必要なお金や生活費のイメージに認識齟齬がないかも合わせて確認しましょう。
家計を見直して節約する場合は、節約後の生活をイメージしてパートナーも納得できるか確認してくださいね。
専業主婦でいることに賛同してくれるか
ママが働かないことに不平等感を抱く人もいます。
不平等感を抱いていると不満が募り、日々文句を言われる・パートナーがそっけないなど専業主婦でいづらくなることも。
パートナーが不平等感を抱いている場合は、育児や家事の大変さを伝える、夫婦の優先事項を確認するなどし、改めて考えをすり合わせましょう。
パートナーが賛同できない場合は、専業主婦ではなく働き方を変える方が良いかもしれません。
夫婦で大切にしたいことは実現できるか
夫婦で大切にしたいことをすり合わせると、お互い納得しやすいです。
次の例のような形で夫婦で洗い出します。
- こどもに良い教育環境を与えるために、私立中学校に入れたい
- こどもがママに甘えて安心して過ごせる時間を作りたい
- 毎週末おでかけしたい
- 広い家で暮らしたい
洗い出したあとはパートナーと一緒に、優先順位をつけて妥協点を探してくださいね。
専業主婦になった時に優先順位が高いものを実現できるかを確認します。
専業主婦になれないとき、ママが楽になる方法

専業主婦になりたくても、お金の不安やパートナーの理解が得られず諦めることも…。
そんなときにママの負担を減らす方法は次の通りです。
- 家事をアウトソースする
- 職場に負担を減らしてもらう
- 負担の少ない働き方へ変える
- 一時的に専業主婦になる
家事をアウトソースする
既に取り組んでいる人も多いかと思いますが、家事をできる限りアウトソースしてみましょう。
- 食洗器やお掃除ロボットを使う
- 食材宅配を使う
- 家事代行を使う
お金がかかりますが、地味に負担が減ります。
とはいえ、筆者はアウトソースはほぼできてません…。お金がかかるので、継続的に使いにくいのが実情です。
職場に負担を減らしてもらう
現職場に負担を減らせないか相談するのも1つの手。
リスクをあまり取らずに負担を減らせる可能性があります。
すぐには減らないかもしれませんが、考慮してくれるようになることも。
言わないと何も変わらないので、ひとまず伝えてみましょう。
負担の少ない働き方へ変える
転職活動は大変ですが、働き方を変えれば負担が減りやすいです。
時短勤務やリモートワークなら、時間を増やせます。
また、パートやアルバイトに切り替える方法も。
「転職活動」をやってみて、転職するか決断してもよいですね。
転職活動をすれば給料などの相場が分かり、将来を見通しやすくなります。
一時的に専業主婦になる
身体・精神的にしんどい、どうしても専業主婦になりたいなら、一時的に専業主婦になるのも手。
今後働けなくなる、後悔し続けるなら、一時的に専業主婦になった方が満足度が高い可能性があります。
ただし、お金の不安やリスクは背負わなければいけません…。
期間を決める、お金について対策をするなど、できる限りリスクヘッジをしましょう。
専業主婦になりたいならお金の確認&パートナーに相談を

専業主婦になりたい場合は、お金の確認とパートナーへの相談をしましょう。
家計や将来必要なお金が賄えるかを確認し、パートナーと話し合って理解を得ます。
専業主婦のメリットとデメリットは次の通りです。
- こどもと過ごす時間を作れる
- こども1人での留守番が減る
- 家事の時間を確保できる
- ママの心に余裕が生まれる
- 配偶者控除を受けられる
- 家計の余裕がなくなる
- 将来もらえる年金が少なくなる
- パートナーが働けない、離婚などの場合、お金に困る
- 社会とのつながりが薄く、孤独感を感じる
- 正社員での再就職が難しい
専業主婦になれない場合は、次の方法でママの負担を減らしましょう。
- 家事をアウトソースする
- 職場に負担を減らしてもらう
- 負担の少ない働き方へ変える
- 一時的に専業主婦になる
筆者は専業主婦になるのは賛成派です。ただ、お金の問題に直面するのも事実。
ワ―ママはしんどいことが多いですが、勢いで専業主婦にならないようにしっかり確認してくださいね。